(仮訳)サビキン門の新規胞子果形成菌、新属新種Pycnopulvinus aurantiacus
Toome, M. & Aime, MC., 2014. Pycnopulvinus aurantiacus gen. et sp. nov., a new sporocarp-forming member of Pucciniomycotina. Mycokeys. Available at: http://mycokeys.pensoft.net/articles.php?id=4215 [Accessed December 10, 2014].
【R3-01359】2014/12/10投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

エクアドルの熱帯林でヤシの葉に微小な橙色、Stilbum属類似の胞子果を形成した特異な菌を検討し、新属新種Pycnopulvinus aurantiacusとして記載した。
本種の所属は形態学的検討では明らかにならなかったが、分子系統解析によりヘテロガストリディウム目に属することが示された。
本種は純粋培養が成功せず、代わりに別種のCeratocystis paradoxaが頻繁に得られたことから、本種が菌寄生菌である可能性が考えられた。
Ecuador, Manabi Division, near Bilsa Biological Station

(新種)

Pycnopulvinus aurantiacus Toome & Aime
語源…(属名)密なクッション/(種小名)橙色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Heterogastridium pycnidioideum
Stilbum属類似の胞子果を形成する
LSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より胞子果のサイズが小さい
本種と異なり胞子果が有色(橙色)でない
本種と異なり胞子果基部に顕著なクッション状の構造を形成しない
本種と異なり胞子に隔壁を欠く
LSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(LSUの配列類似度92%、ITSの配列類似度86%)
Colacogloea spp.
本種と異なりStilbum属類似の胞子果を欠く
本種と異なり胞子に隔壁を欠く
塩基配列データで区別される
Krieglsteinera lasiosphaeriae
本種と異なり菌の子嚢果に寄生する
本種と異なり子実体を形成しない
本種と異なり多細胞からなる胞子を形成しない
Atractocolax pulvinatus
本種と異なりキクイムシと関係を持つ
本種より胞子果のサイズが小さい
本種と異なり胞子果が橙色ではなく無色
本種と異なり胞子果がゼラチン質
本種と異なり胞子が多細胞ではなく単細胞